【侵入者(Brown-winged planthopper)チュウゴクアミガサハゴロモ】
今回は、9月下旬に発見していた蛾っぽいやつについて調べてみました。
もしかしたら最近、園芸界で話題になっているあいつではないかと思い、詳しく調べてみました。

(↑ 真ん中の葉っぱの上にいるやつです。)
チュウゴクアミガサハゴロモの名前と分類|和名・学名・英名・分類群を解説
調べたところ、チュウゴクアミガサハゴロモという虫でした。
(?_?)
名前
和名:チュウゴクアミガサハゴロモ
学名:Pochazia shantungensis
英名:Brown-winged planthopper
分類
目:カメムシ目(半翅目 / Auchenorrhyncha)
科:ハゴロモ科(Ricaniidae)
属:Pochazia

① 口の違い
蝶・蛾 ストロー状(口吻)で花蜜などを吸う
ハゴロモ 注射針状の口(口吻)で樹液を吸う
② 翅の違い
蝶・蛾 ウロコ(鱗粉)がある
ハゴロモ 鱗粉なしの半透明~膜質
③ 幼虫の違い
蝶・蛾 いわゆる芋虫
ハゴロモ 白い綿毛(ロウ)をまとった小さい虫
④ 仲間
蝶・蛾 チョウ目
ハゴロモ カメムシ目(いわゆる“臭いカメムシ科”とは別科だけど同じ目)
つまり、ハゴロモは、蝶でも蛾でもない、ハゴロモなのだそうです。
( ..)φメモメモ
チュウゴクアミガサハゴロモの特徴|体長・体色・形態的ポイントを紹介
大きさ・体の特徴
幼虫
幼虫は白いロウ状の綿毛束をまとい、葉上で目立ちます。
産卵時には成虫も白いロウ物質で卵塊を覆う。
見た目に反してよく跳ねて逃げるそうです。( ゚Д゚)

(↑ 幼虫のイメージ画像です。本物はもっとふわっふわっとしています。)
成虫
体長は15 mmくらい。
茶褐色~鉄錆色で、前翅前縁に細長い半透明の白紋。
在来アミガサハゴロモ(灰緑地に丸~角の白斑)と配色が異なる。

チュウゴクアミガサハゴロモの生態と食性|樹液を吸う!
生態・食性
主に夏~秋(5–11月)に見られることが多いようです。
卵は小枝にジグザグに産み付けられ、白いロウで被覆されます。
広食性で、60科・100種以上(韓国では62科138種)の樹木・果樹・園芸樹・街路樹の樹液を吸うようです。
主な例:クリ、カキ、リンゴ、ブルーベリー、ニセアカシア、エゴノキ、ハリエンジュ、トチュウ、アオハダ、ハゼノキ、アオギリ、ミツバウツギ、ネムノキ、ニワウメ、トウカエデ、イチジク、カラスザンショウなどなど。

チュウゴクアミガサハゴロモの発生時期と見られる場所
発生時期:5~11月(地域差あり)。
卵で越冬し、夏~秋に成虫が増えます。
見られる場所:都市公園・街路樹・里山・果樹園など、低地から丘陵まで広く分布します。
成虫は枝葉上で静止し、幼虫は葉裏などに群生することもあります。
チュウゴクアミガサハゴロモは害虫か益虫か?
害虫(外来・要注意)です。
理由は2つです。
一つ目は、樹の汁を吸って、排泄した甘露ですす病(煤病)を誘発し、光合成を阻害します。
二つ目は、 小さい枝の表皮にジグザグの産卵痕を刻み、樹の組織を損傷するため、樹が枯れ込みます。(園芸・観賞樹は外観価値が低下します。ブルーベリー等で各国で被害例があります。)
チュウゴクアミガサハゴロモ対策
物理的対策:
① 産卵痕のある傷枝を切除して処分(袋詰め・焼却など)。
② 幼虫期~産卵期の黄色粘着トラップ配置(密度抑制に有効)。
発生監視:
夏~秋に樹冠外縁の細枝に白いロウ付き卵塊や、葉上の白い幼虫群を要チェック。

名前の由来|「チュウゴクアミガサハゴロモ」の意味と語源
名前の由来は次のとおりです。
「チュウゴク」=原産域に由来。
「アミガサハゴロモ」は、網目模様(編笠)の翅と「羽衣」のような姿からきています。
羽衣のような姿?なのかなぁ?
チュウゴクアミガサハゴロモの豆知識・トリビア
日本での初確認は2015年・大阪府堺市。
その後、本州広域と熊本でも確認されています。
そして鹿児島でも加奈ぽこラボで確認されています。

(↑ 中国旅行に行き、網でできた傘をさして羽衣をまとっている女性のイメージ写真)

コメント