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来訪者 & 侵入者

侵入者(シマケンモン)

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【侵入者(Craniophora fasciata)シマケンモン

今回は、10月初旬に発見したケモジャについてです。

加奈ぽこラボのオリーブの葉を食べているのを発見しました。

おぇっ、気もい。

シマケンモン

(↑ オリーブについていたケモジャです。)

シマケンモン

シマケンモン

(↑ 床にフンが落ちていたので、侵入者の存在に気づきました。)

 

シマケンモンの名前と分類|和名・学名・英名・分類群を解説

調べたところ、ケモジャは「シマケンモン」という虫でした。

( ..)φメモメモ

名前

和名:シマケンモン

学名:Craniophora fasciata

英名:一般的な英名は特に定着していないようです。

分類

目:チョウ目(鱗翅目)

科:ヤガ科 Noctuidae

亜科:ケンモンヤガ亜科 Acronictinae

属:Craniophora(ケンモンヤガ類)

シマケンモン

 

シマケンモンの特徴|体長・体色・形態的ポイントを紹介

大きさ・体の特徴

幼虫

大きさ:30~40ミリ。・・・余裕で5cm以上あったよ。( ゚Д゚)

黄緑~レモン色でまばらに長い毛

まるで、はげあがる直前の「おじいちゃんの頭」みたい。

( ..)φメモメモ

蛹化前に赤味を帯びることがある。

毒針毛はなく基本的に無毒とされているようです。

シマケンモン

シマケンモン

成虫

大きさ:開張およそ 35–40 mm

前翅は灰~褐色系で、剣状紋から外縁へ伸びる黒い縦帯(縞)がはっきりしています。

近縁のウスイロケンモン等と比べても、全体に暗色で縦帯が明瞭です。




 

シマケンモンの生態と食性|庭木の葉を食べる!

生態・食性

生態:地域差があるが春~秋(概ね4–10月)に発生

暖地ほど長く、年2回以上発生する地域も。

主に幼虫で越冬します。

幼虫は、モクセイ科(ネズミモチ、トウネズミモチ、ヒイラギ、シマトネリコ、オリーブ等)の葉を食べます。

成虫は、花蜜や樹液に集まるという観察報告があります。

シマケンモン

 

シマケンモンの発生時期と見られる場所

発生時期:4月~10月

見られる場所:都市部の緑地・公園・庭木でも見られます。

成虫は、夜間の灯火、街灯周り、キンモクセイ等の花やコナラ・クヌギで見つかりやすいです。

幼虫はネズミモチ類やヒイラギの葉裏・枝先で見つかりやすいです。

シマケンモン

 

シマケンモンは害虫か益虫か?

庭木(シマトネリコ・ネズミモチ等)を食害するため「害虫」扱いされることがあるが、被害は軽微なことが多いそうです。

一方、成虫は花を訪れ受粉に寄与する可能性もあります。

幼虫は基本無毒。(ただし個人差で皮膚刺激が出ることがあるため、素手での長時間接触は避けるのが無難です。)

シマケンモン

 

名前の由来|「シマケンモン」の意味と語源

名前の由来は次のとおりです。

ケンモン(剣紋)は前翅の剣状紋に由来し、そこから外縁へ伸びる黒帯が「縞(シマ)」の名の理由です。

シマケンモンの豆知識・トリビア

幼虫は剛毛が「点々(黒点)」から生え、全身に均一でなく「まばら」に見えるのが識別ポイントです。

蛹化前に体色がやや赤く変わる個体もいるそうです。

(↑ 縞々の門をくぐった真剣者「シンケンモン」のイメージ写真)

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