【侵入者(Lichen moth)ヤネホソバ】
数日前のことです。
朝、いちじくの鉢植えに水をたっぷりかけました。
この鉢植えです。↓

すると、土の上に敷いていたフェルトの上を何かが動いているのに気づきました。
他の鉢にも水をあげていたので、終わったあとに見てみると何もいないようでした。
しかし、・・・

うぎゃぁぁぁ~。
鉢の縁に、動くものが移動していました。
しかも十数匹も・・・・
気持ち悪すぎるー。( ゚Д゚)
一匹残らずピンセットで袋に入れて、お星様にしてあげました。
・・・気持ち悪かった。
ヤネホソバの名前と分類|和名・学名・英名・分類群を解説
気持ち悪かったですが、調べてみました。
ヤネホソバという毛虫でした。
名前
和名:ヤネホソバ
別名:「ヤネムシ」「イタヤムシ」
学名:Manulea fuscodorsalis/旧学名 Eilema fuscodorsalis
英名:Lichen moth(コケガ類全体を指す総称)
分類
チョウ目
ヒトリガ科
コケガ亜科
ヤネホソバの特徴|体長・体色・形態的ポイントを紹介
大きさ・体の特徴
(幼虫)
体長は、終齢で約18~20 mm前後 (約2 cm)
色彩は、灰褐色〜褐色地に暗緑色の不規則な斑点。
体型は、平たくやや広がった形。
微細な毒針毛を持ち、触れると皮膚に発疹や軽い痛みを引き起こす。( ゚Д゚)
刺毛はわずか0.05~0.2 mmと非常に小さく、こするとより奥に入り込む恐れあり。

(成虫)
大きさは、前翅長が約9~11 mm、全体の羽幅は約30 mm前後と小型。
体色は、淡い橙黄色。
春や初夏の個体では灰色を帯びることもあります。

(↑ 別な日に成虫をみつけました。)
ヤネホソバの生態と食性|地衣類を好む害虫の実態
生態・食性
(幼虫)
湿気があり苔が多く生える環境にいます。
特に家屋周辺では、屋根瓦・板塀・雨どい・ウッドデッキなどが典型的な生息地となっています。
幼虫は、地衣類(菌+藻の共生体)を食べます。

(成虫)
夜行性。
数日から1週間程度の寿命。
光に向かって直線的に飛ぶ性質があり、外灯や家屋の照明などに飛来します。
成虫は基本的にほとんど食べないか、もしくは水分や蜜などを少量摂取する程度のようです。

(↑ 拡大すると・・・気持ちわる怖い・・・)
ヤネホソバの発生時期と見られる場所|温暖地での注意点
発生時期と見られる場所
発生時期は、年3回、春(4〜5月)、夏(7〜8月)、秋(10〜11月)に幼虫が見られることが多い。
樹皮下・瓦の隙間・岩の隙間などに繭を作って蛹化します。
発生場所は、建物の外壁、屋根瓦の隙間、軒下、雨どい、ウッドデッキなどで、特に日陰で湿気のあるコケが多い場所に発生しやすいです。
ヤネホソバは害虫か益虫か?|人への影響と生態の特徴
ヤネホソバは害虫(不快害虫)です。
理由は、幼虫が、目に見えない小さな毒針毛をもち、人が触れると皮膚炎やかゆみ、湿疹を引き起こすことがあるためです。
また、幼虫が集団発生することがあり、気持ち悪すぎます。
成虫も光によってきて、室内に侵入してくることがあります。
これらの理由から、ヤネホソバは害虫とされます。
名前の由来|「ヤネホソバ」の意味と語源
ヤネホソバの名前の由来は、昔のかやぶき屋根(茅葺屋根) に厚く生えるコケ(実際はコケに生える地衣類)を好んで、幼虫が大量発生していた細翅(ホソバ:細い羽の意味)の蛾なので、「屋根」に発生する「ホソバの蛾」からヤネホソバという名前になったようです。
ヤネホソバの豆知識
ヤネホソバの幼虫は、植物の葉や根ではなく地衣類(菌+藻の共生体)だけを食べる珍しいタイプです。
「ケムシ=植物を食べる」の常識を覆す存在です。

(↑ 矢と根と稲穂が入った蕎麦を食べている女性のイメージ写真)
ヤネホソバの成虫(追加写真)



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