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果樹の鉢栽培ラボ

果樹の鉢栽培(雨の果樹への影響)

この記事は約6分で読めます。
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【雨の果樹(果実)への影響について】

「雨が降った後の果実は、味が薄くておいしくない。」と聞くことがあります。

実際、雨が続いたあとに果実(ブルーベリー、いちじく)を食べて、味が薄いと感じたこともあります。

果樹の鉢栽培をしていれば、夏場は毎日水をあげているのに、なぜ雨が降った後だと果実の味が薄くなるのか・・・?

果実が雨でぬれると、水分が入り込むのか?

と思い、過去に調べたことがありました。

そこで、今回は「雨の果樹(果実)への影響」について説明します。

 

1 雨が鉢栽培の果樹に与える影響

雨と毎日の水あげの違い、樹への影響

鉢の果樹栽培では、土が鉢の中にある分だけなので、地植えと比べると遥かに土の量が少ないのです。

そのため、雨が降ると一気に鉢の中の水分が増えて根が過剰に水を吸ってしまいます。☔

・・・「でも毎日、鉢に水をあげてるじゃん!雨と一緒じゃん!ここまで読んで損した!」と思ったそこの紳士淑女の皆さん!

ちょっとまってくだちい。(>_<)

 

毎日の水あげでは少し違うので説明します。

① 雨が降ると、雨が土にしみこみます。

② すると土全体が水を含みます。

③ 土の水分が増えると、根は「水が豊富だからもっと吸っていいよ」と判断し、水をたくさん吸おうとします。

④ 雨が続くと、鉢の中の空気が押し出されて酸素が減ります。

⑤ 根が水で満たされて酸素が不足し、呼吸がしにくくなります。

⑥ 呼吸できない根はストレスを受けてダメージを受け、根腐れしやすくなります。

⑦ 根は必要以上に水を吸収しても、酸素不足で吸収した水分をうまく処理できず、結果的に根腐れや生育不良につながることが多くなる。

という流れです。

簡単に言うと、『晴れた日の水やりは「コントロールされた水分補給」だけど、雨は「無計画で大量の水分が急に来る」から根が対応しきれないことがある』ということです。

鉢の中に雨が入った様子

 

果実の味の低下について

雨が続くと、なぜ果実の味が薄くなるのか? (´・_・`)

理由は大きく3つです。

 

① 根からの過剰な水分吸収による糖度の希釈

雨で土がたっぷり水を含むと、根がいっぱい水を吸って水が実に運ばれ、実の細胞が膨らみます。

その結果、糖分が薄まるため味が薄くなります。(そして果樹によっては裂果することもあります

さらに、過剰な水分は根腐れを引き起こすこともあるので、果樹が生育不良となり、果実の糖度の低下に繋がってきます。

 裂果は雨だけでなく、乾燥していた土壌に急に大量の水分が加わることでも起こりやすくなります。イチジクの裂果のイラスト

② 果実表面に雨水がかかる影響

実の表面はワックスで守られていて、直接水を吸収しにくいのですが、雨水がかかると糖分や香り成分が流れてしまい、一時的に味が薄く感じることもあります。

しかし、これはあくまで表面的なもので、実の中に水が入り込むわけではないのです。

 ③ 果実の傷や割れからの水分侵入

もし実に傷や割れがあると、そこから水が入り込んで味が落ちたり、味が薄くなります。

また、病気になりやすいので注意が必要です。

 

病気のリスク増加

鉢は、多数並べたり、壁際に置いていると風通しが悪くなりやすいので、雨が続くと湿気がこもって病気が出やすくなります。

葉っぱや実の様子をこまめにチェックして、早めに対処することが大事です。




2 果樹別の雨の影響と程度

雨が長く続く場合の鉢栽培の果樹への影響などをまとめてみました。↓

果樹名 影響の程度 内容詳細 おすすめ対策
いちじく🪻 高い 果実:根からの過剰吸水で糖度が希釈され味が薄くなる。果皮が水を含んで裂果しやすくなる。
樹:過湿で根腐れが起きやすく生育不良に。
排水性の高い用土+大きめ鉢、雨のときは屋根下へ移動/雨よけ。
果実期は過剰な追肥(特に窒素)を避ける。
ぶどう🍇 中〜高 果実:水分急増で裂果・糖度低下。
樹:濡れが続くと腐敗病が増える。
通気性・排水性を高め、成熟期の長雨は雨よけ。
水やりは土の湿度を測って管理。
さくらんぼ🍒 非常に高い 果実:裂果しやすく味が薄くなる。
樹:裂果後に病害が出やすい。
熟期の雨を避ける(屋根下へ移動)、早めの収穫検討、雨よけ必須。
もも🍑・なし🍐 中〜高 果実:肥大して糖度・香りが下がり裂果が出やすい。
樹:根の活力低下で着果が不安定になる。
水はけ重視、果実期は雨よけ・通気確保、追肥控えめ。
ブルーベリー🫐 高い 果実:水分過多で果実が軟化し糖度が希釈され風味がぼやける。
樹:浅根性だと根腐れ・栄養障害が出やすい。
酸性の通気良好用土、排水改善、長雨は屋根下へ。
りんご🍎 果実:水分で肥大し味が薄まることがある。
樹:鉢栽培では根が制限されているためストレスを受けやすい。
大きめ鉢、排水良好、果実期の長雨は避ける。
柑橘類(レモン🍋、柚子🍊など) 低〜中 果実:耐雨性はあるが、長雨で糖度や香りがやや落ちる。
樹:過湿で根腐れリスク。
乾き気味管理、排水性の良い用土、若木は雨よけ。
オリーブ🫒 低〜中 果実:過湿で油分やポリフェノールが低下する可能性がある。
樹:湿度が高いと根・葉の病気が出やすい。
乾き気味管理、排水重視、果実肥大期の長雨は雨よけ。
ジャボチカバ 果実:水分過多で裂果・風味低下。
樹:過湿で根腐れしやすい。
排水性良い土、適度な水やり、長雨時は雨を遮る。
ライチ🥭 中〜高 果実:成熟後の長雨で糖度低下や裂果、発酵臭が出やすい。
樹:湿気で病害や葉の不調が出やすい。
成熟期の長雨を避ける、排水改善・通気確保。
アボカド🥑 果実:過湿で成熟や油分蓄積が乱れることがある。
樹:フィトフトラ(病原体の一種)に弱く、過湿回避が必須。
鉢底に排水層、軽めの用土、耐病性台木や清潔な用土で管理。

 

3 鉢栽培における雨対策

① 排水の良い土と排水のいい鉢を選ぶ

通気性&排水性の良い土を使い、排水性のいい鉢を選ぶようにしてください。

排水が悪いと根腐れのリスクが高まります。

加えて、鉢のサイズは根の成長に合わせて適切な大きさを選ぶことが重要です。

② 雨よけをする

雨が強いときは軒下や屋根付き棚に鉢を移動させて、実に直接雨がかからないようにする。

③ 水やり&土の湿度確認をする

雨のあとでも土が湿ってるか確認して、過湿にならないように注意。

逆に、雨が降ったから大丈夫だと思っていても、夏場は水分が足りていないこともあるので注意。

④ 風通しをよくする

鉢の間隔はあけて、葉っぱがこみいっている部分を剪定して、風通しをよくする。

⑤ 果実の確認

果実の割れや傷を確認し、見つけたら早めに取り除くことを検討。

⑥ 病害虫の早期対策

湿気が続くと病気が出やすので、こまめに葉や実の状態を観察して、気になる時は早めに対処する。

( ..)φ メモメモ

 

鉢での果樹栽培は、土の量が少ないので雨の影響が大きかったり、水管理が難しかったりします。

しかし、うまく育てれば美味しい実を育てられます。

雨☔が続くときは特に気をつけて、元気な果樹になるように育ててください。

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

 

最後に

ここまで読んでいただいて、こう思った人もいるのではないでしょうか?

「果樹を育てている鉢に雨水が大量に入るから、根がどんどん水を吸って果実がおいしくなくなるんだよね。大きな鉢は動かすの大変だから、鉢に雨水が入らないように、鉢の土の表面を幹の周りからビニールで覆って雨水が入らなくすれば大丈夫なんじゃない。」と。

ChatGPT:

ということで、今後、機会があれば実験してみようかなぁ・・・と思っています。

その際には、「通気性を確保する」、「熱のこもりに注意する」、「長期間は覆わない」という点に注意して実験してみようと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

<(_ _)>

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