【いちじくの鉢での育て方】
いちじくは育てやすく、果実も美味しい果樹です。ここでは、園芸店などで苗を購入し、鉢で育てる方法を説明します。

1 鉢への植え付け(2〜3月または11〜12月)
鉢と土の準備をします。
鉢は苗より1〜2回り大きいものを選びます。
土は水はけと通気性のよいものを準備します。加奈ぽこラボでは、赤玉土中粒と果樹用培養土を1:1で混ぜ、カキガラ石灰と緩効性肥料(「花と野菜と果実の肥料」)を大さじ半分ずつ混ぜています。

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まず、鉢底に赤玉土大粒(鉢底石の代用)を敷きます。(鉢底石を入れると、植え替えのときに鉢底石をとるのが面倒なので、赤玉土を使っています。)
次に、土を少し入れてから、元肥(加奈ぽこラボではマグァンプKを大さじ1/2入れてます)を入れ、その上から土をかぶせます(※根に肥料が直接触れないようにします。根に肥料が直接触れると「根焼け」して水を吸えず、苗が枯れる原因になります。)

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そして苗を鉢へ入れます。 根詰まりしている苗は、根をほぐすか下1/3をカットします。 苗を中央に置き、周りに土を入れて軽く押さえながら固定し、水をたっぷり与えて完了です。
棒苗の場合は、葉芽の位置を確認してある程度の位置(根元から30cm位の位置)でカットします。(棒苗の場合は、ここでカット(剪定)したので、次は「3 芽かき」になります。
2 剪定(2〜3月)
【夏果を狙う場合(秋果専用品種は不可)】
前年に伸びた枝に実がつきます。実をつけたい枝は切らず、混み合った枝だけ枝元から剪定してください。
【秋果を狙う場合(夏果専用品種は不可)】
その年の春に伸びた枝に実がつきます。強剪定(葉芽を2,3芽残し、その上で大胆にカット)してください。


(↑強剪定後、葉芽がでてきた様子)
3 芽かき(4月頃)
春に新芽がたくさん出るので、混み合った芽は摘み取ります。込み合った芽を摘み取ることで、風通しがよくなり病害虫予防となります。またそれぞれの葉に日光があたりやすくなります。
4 施肥(6月初旬頃)
成長期で根がよく吸う時期であることと、植え替え時の肥料がきれてくること、果実を充実させえるために肥料を与えます。
加奈ぽこラボでは、小さな苗にはハイポネックス「花と野菜と果実の肥料」を与えています。(窒素・リン酸・カリウム・マグネシウム等が入っており成長を促進するためです。)
実がなるような大きな苗には、この時期は、リン酸・カリウムが多い肥料(リンカリ肥料)を与えています。(リン酸が花付き実付きをよくするためです。)
大きな鉢には、ハイポネックス「錠剤肥料シリーズ:かんきつ・果樹用」も併用しています。
5 梅雨対策(6月)
梅雨の時期は、いちじくはさび病になりやすいです。
鉢を軒下に移動させたり、雨が当たらないようにすると病気になりにくいです。
加奈ぽこラボでは、移動させる場所がないので、鉢の土の表面にフェルトを敷いて、雨で表面の土が跳ね返るのを防止しています。(土の跳ね返りにより病気になりやすいため。)バークなどを敷いてもいいです。
この時期は、葉っぱに錆のようなぽつぽつの跡ができるさび病になりやすいです。
ぽつぽつがひどい場合は、葉っぱを切ってほかの葉にうつらないようにしてください。
葉っぱが少ない場合は、病気になっている部分だけでもはさみで切り取ってください。
6 摘芯(6月中旬頃)
5,6月頃から小さな実がついてきますが、実をつけられる大きさの樹に6月中旬になっても実がついていないときは、枝の先端を摘芯してください。
摘芯することで、実をつけやすくなります。
(↑真ん中の白い部分が摘心した場所です)
(↓摘心した場所のだいぶ下に小さな実がつきました)
7 夏果の管理と収穫:夏果がついている場合
6月は梅雨の時期ですが、夏果はこの頃から完熟してきます。

鉢が雨にうたれすぎると、樹が水を吸収しすぎて裂果(実が膨張して割れること)したり、長雨で実が痛んだりします。
夏果がついた鉢は、鉢に雨が入りにくくしたり、実に雨があたらないようにしてください。
加奈ぽこラボでは、大きくなってきた実の先端(おしり)に業務用のマスキングテープを貼って、中に虫が入らないようにしています。(アリがはいっていたことがあるためです。)
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8 夏対策(7〜8月)
朝か夕方にたっぷり水をあげてください。
夏は、いちじくの樹の水分蒸散量が多く、土がからからになることがあります。
状況によっては、朝、夕、たっぷりと水をあたえないと枯れてしまうことがあります。
梅雨対策で土の上にバークを蒔いたり、フェルトを敷いていると、夏の水分の蒸散も少し防いでくれます。
また、鉢の中の高温対策に、鉢を二重にしたり、遮光シートや不織布で鉢への遮光をするといいです。(加奈ぽこラボでは、プラ鉢を二重にしているものもありますが、対策がとれず直射日光が当たりまくっているものもあります。)
そして、鉢はコンクリートなど厚くなる地面の上に置いている場合、熱が鉢に伝わってくるので鉢を浮かせるなどしてください。鉢を浮かせると、鉢底に水がたまりにくくなるので、加奈ぽこラボでは鉢へ植え付けたあとは、すぐに浮かせたメッシュワイヤーなどの上に鉢を置いています。
9 虫対策
夏になるといちじくの天敵であるカミキリムシがくることがあります。(加奈ぽこラボでは、年に1,2回カミキリムシを発見します。速攻でお星様にしています。)
カミキリムシは樹に卵を産み付け、かえった幼虫が樹の中を食い荒らすので、発見ししだいお星様にしてください。
また、コガネムシも注意が必要です。
コガネムシは土の中に卵を産み、かえった幼虫が根を食い荒らすので、鉢に卵を産まれると樹が大きくダメージを受けます。コガネムシも発見しだいお星様にしてあげてください。
10 秋果の管理と収穫:秋果がついている場合
8月、9月になると秋果が大きくなってきます。
(早いものでは7月後半に秋果が大きくなります。)
夏果対策と同じように、大きくなりもうすぐ収穫できそうな実がついている鉢は、長雨にあてないようにしてください。
あわせて、虫が実の中に入り込まないように、お尻テープをしてください。
触って、表面が少し柔らかくなっていれば食べ時です。
11 施肥(9月:お礼肥え)
収穫後の樹の回復と翌年の花芽形成、寒さへの備えのために肥料を与えます。
収穫できなかった場合も肥料をあげます。
加奈ぽこラボではハイポネックス「花と野菜と果実の肥料」をあげています。
12 鉢の植え替え・根切り(11~12月、または2~3月)
いちじくは成長が旺盛なため、毎年植え替えをしたほうがいいです。
ひと回り大きな鉢へ植え替えたり、根をある程度切って植え戻ししたりしてください。
鉢を大きくする場合は、根をほぐし、根が詰まっている場合は軽く切って一回りか二回り大きい鉢に植えなおします。
鉢を大きくしない場合は、根鉢の下1/3と側面を軽く切って、新しい土で植え直し ・水をたっぷり与えてください。
鉢の中の土や肥料については「1 鉢への植え付け」と同じです。
加奈ぽこラボでは、毎年2月下旬に植え替えをしています。(でも鉢が多すぎて3月までかかっています。)
13 剪定(2~3月)
2月か3月に鉢の植え替えを行うと、あわせて剪定もできます。
加奈ぽこラボは、鉢の植え替えをしてから、あわせて剪定もしています。
ここからは、「2 剪定」からの流れを繰り返して育てていくことになります。
【いちじくはおいしい】
自分で育てた果樹が熟して、食べてみて、それが最高においしかったら感激ものです。
今回は、いちじくの苗からの鉢栽培について説明しました。
この説明を読まれた方が、いちじくの鉢栽培に成功して、おいしいいちじくの果実を食べることができればとてもうれしいです。

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