土栽培・水耕栽培(DWC、クラトキー法)の根の違い
はじめに
今回は、土栽培と水耕栽培の根の違いについて調べてみました。
(*’▽’)
水耕栽培には代表方式として「DWC(ぶくぶくあり)」と「クラトキー式(ぶくぶくなし)」があります。
一つ目は、「DWC(ぶくぶくあり)」、つまり根を水につけてエアレーションをする水耕栽培です。
根を栄養液に浸しつつ、エアポンプ等で酸素を供給する方式を、DWC(Deep Water Culture:ディープウォーターカルチャー)と呼ぶそうです。
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二つ目は「クラトキー式(ぶくぶくなし)」の水耕栽培です。
加奈ぽこラボでは、ぶくぶくなしの水耕栽培をしています。
水耕栽培を始めた最初の頃は、ぶくぶくをしていたのですが、なくても育つじゃん!と思い、はじめた方法です。
しかし、調べたところ「クラトキー法」という水耕栽培の方法だったようです。
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それぞれの方法を簡単に説明
土栽培
土で育てる栽培方法です。
土の中の隙間(空気の道)から根が酸素を得ます。
水のやり過ぎで酸欠になるので注意。

DWC/ぶくぶく法
貯留槽(ラフト槽)+浮き板(ラフト)+曝気(ぶくぶくのこと)+必要に応じて循環する水耕栽培です。
根を常時養液につけて、ポンプで空気を送り込む方式です。
「浮き床・ラフト式」とも呼ばれます。

クラトキー法/ぶくぶくなし法
最初に養液を入れておき、水位が下がるにつれて空気層ができ、根が分業(上の根が空気、下の根が水と栄養を担当)して育つ水耕栽培です。
途中で満水に戻さないのがコツです。

根の違い
土栽培の根
土の隙間(空気の道)から根が酸素を取り込み、土液(土の中の水分に養分や塩類が溶けた液)から水・養分を吸収します。
(参考)
水の与えすぎで土の隙間が水で埋まると酸欠で、根が弱って病気になりやすい。
鉢植えなどの底石は逆効果です。(細かい用土→粗い石の境で停滞水層ができて、過湿を助長します。底穴の確保+通気性の良い用土が正解です。)

DWC/ぶくぶく法の根
根は栄養液に常時浸かり、エアレーションで溶かし込まれた酸素(溶存酸素)を取り込み、同じ栄養液から水・養分を吸収します。
(参考)
健全な根は白〜クリーム色でサラサラです。
溶存酸素が不足したり水温が高いと茶変・ぬめり・匂いが出やすいです。(曝気をしっかり。水温・pH・ECを日常管理し、藻対策の清掃を定期的に。)

クラトキー法/ぶくぶくなし法の根
液面低下でできた空気層側の上根が空気から酸素を取り込み、液中側の下根が栄養液から水・養分を吸収します。
(参考)
空気層側の根は側枝が増えやすく、液中の根は長く下へ伸びます。
途中で満水に戻さない。酸素根を水没させると溺れ障害が起きます。(空気層を維持し、上根(oxygen roots)を水没させない運用が基本です。途中で満水に戻すと酸素根が溺れやすい。)

方式ごとのメリット・デメリット
| 方式 | こんな方式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 土栽培 | 土に植える基本形 | セットが簡単。資材が手に入りやすい。 | 水やりのし過ぎで酸欠→根腐れ。鉢植えなどの底石は逆効果(排水穴と通気のよい用土が大事) |
| DWC(ぶくぶく法) | 浮き床+曝気 | 生育が力強くなりやすい。規模化しやすい。初心者にも比較的やさしい。 | ポンプ・電源が必要。溶液の酸素・温度・pH/ECを見張る手間がある。電力(ポンプ・ブロワ)コストとモニタリング・清掃の手間がかかる。 |
| クラトキー法(ぶくぶくなし法) | 空気層+養液層 | 電源が不要。静か。管理が楽。仕組みがシンプル。 | 満水に戻すとNG。夏は水温上昇に注意(酸素が減る) |
どれを選ぶ?(目的別の目安)
庭や畑で育てる・土の味が好き → 土栽培。水やりは乾いてからたっぷりで酸素不足を避ける。
グングン育てたい・拡張したい → DWC。曝気と水温管理の基本を守れば安定。
電源なし・静か・手間少なめ → クラトキー法。ただし空気層を消さない運用が鉄則。
失敗あるある&対策
土栽培(鉢植えなど)
失敗あるある:毎日ちょこちょこ水 → ずっと湿って酸欠。
※ 水は、土の表面が乾いてから、鉢底から流れるまで与える(受け皿の水は捨てる)。
DWC
失敗あるある:エアーが弱い、又は水温が高い → 根が茶色くなり・においが。
※ ポンプ・ストーンの見直し、直射回避で溶液を冷やす。
クラトキー法
失敗あるある:減ったからと満水に戻す → 空気層が消えて不調に。
※ 空気層キープを最優先(追い足すなら少しだけ)。
その他の水耕栽培の方法
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NFT(Nutrient Film Technique):薄い栄養液のフィルムを連続循環させる流し方式(管理難度はやや上)。
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DFT(Deep Flow Technique/湛液循環):浅い湛液を循環し、ラフトで栽培(DWCと紛らわしいが“流す”のがポイント)。
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エブ&フロー(Flood & Drain):トレイを定期的に冠水→排水。培地ベッドで野菜に広く使われる。
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ドリップ(点滴)/ダッチバケツ:培地に点滴給液(循環式/かけ流し式)。トマト等の実もので定番。
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ウィック(芯上げ):紐で養液を吸い上げる超簡易なパッシブ。小型・教育向け。
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エアロポニクス:根を空中にさらしミスト噴霧(高難度・設備リスク高)。
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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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