【侵入者(Flatid planthopper)アミガサハゴロモ】
最近(8月下旬)は、暑すぎて、虫があんまりいないなぁ・・・
と思ってたら、涼しい時間だと、いろんな虫がいるし・・・
!? いま、イチジクの葉っぱの上に「ぼとっ」って何か落ちてきた・・・
あれ? こいつ中国からの侵入者に似てるなぁ。
ということで確保して、調べてみました。

(*´Д`)
アミガサハゴロモの名前と分類|和名・学名・英名・分類群を解説
調べてみたところ、中国産じゃなくて日本産(在来種)の「アミガサハゴロモ」でした。
( ..)φ メモメモ
名前
和名:アミガサハゴロモ(編笠羽衣)
学名:Pochazia albomaculata (Uhler, 1896)
英名:Flatid planthopper(一般的な呼び方)
分類
目:カメムシ目(半翅目)
科:ハゴロモ科(Ricaniidae)
属:アミガサハゴロモ属(Pochazia)
種:アミガサハゴロモ(Pochazia albomaculata)

??? ハゴロモって何 ???(復習)
① 口の違い
蝶・蛾 ストロー状(口吻)で花蜜などを吸う
ハゴロモ 注射針状の口(口吻)で樹液を吸う
② 翅の違い
蝶・蛾 ウロコ(鱗粉)がある
ハゴロモ 鱗粉なしの半透明~膜質
③ 幼虫の違い
蝶・蛾 いわゆる芋虫
ハゴロモ 白い綿毛(ロウ)をまとった小さい虫
④ 仲間
蝶・蛾 チョウ目
ハゴロモ カメムシ目(いわゆる“臭いカメムシ科”とは別科だけど同じ目)
つまり、ハゴロモは、蝶でも蛾でもない、ハゴロモなのです。
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ゴロモの特徴|体長・体色・翅の白紋がポイント
大きさ・体の特徴
体長:約7~9mm
翅端まで:約10~13mm
体型は、横から見るとセミや蛾のようにも見えます。(ちょっと肉厚な感じです。)
前翅には細かな網目状の翅脈があり、翅の外縁中央付近に白い紋があります。
体色:ウグイス色~灰色まで変異あり
羽化直後は翅にウグイス色の粉が付いているため、緑色っぽく見えることがあります。
しかし、活動しているうちに、この粉が落ちて、暗い茶色や灰色っぽく見えるようになることもあります。

チュウゴクアミガサハゴロモとの違い
最近日本で増えているチュウゴクアミガサハゴロモは、名前が似ているだけではなく、見た目もかなり似ていますが、別の種類です。
アミガサハゴロモ
- 在来種
- ウグイス色~灰色っぽい
- 前翅に白い紋
- 白紋は比較的楕円形
チュウゴクアミガサハゴロモ
- 中国原産の外来種
- 赤褐色~鉄さび色
- 前翅中央部の白紋が三角形
つまり、
「アミガサハゴロモを見つけた!」と思ったら、実はチュウゴクアミガサハゴロモだった
ということもあるので注意が必要です。
アミガサハゴロモの生態と食性|幼虫も成虫も植物の汁を吸う
生態・食性
主に夏~秋(7~9月)に見られます。
卵で越冬し、夏~秋に成虫が増えます。
広食性で、カシ類やコナラなどのブナ科植物、カジイチゴなどのバラ科植物など、様々な樹木の樹液を吸うようです。
成虫は枝葉上で静止し、幼虫は葉裏などに群生することもあります。
幼虫
アミガサハゴロモの幼虫は、白っぽい(~淡い黄緑色)をしています。
そして、体から白いろう物質を出します。
白いろう物質が体についている状態は、まるで傘の骨のようについています。
骨がすごく多い傘が、骨だけになった感じです。

アミガサハゴロモの発生時期と見られる場所
発生時期:7~9月頃(地域差あり)。
卵で越冬し、夏~秋に成虫が増えます。
見られる場所:林、雑木林、山道、草木のある場所、カシ類などの樹木、庭の植物など、低地から丘陵まで広く分布します。
アミガサハゴロモは害虫か益虫か?
アミガサハゴロモは、植物の汁を吸う昆虫です。
ただし、今回の日本在来種については、チュウゴクアミガサハゴロモほどの被害はでないようです。
つまり「植物に寄生して吸汁する昆虫」だけど、中国のやつのように爆発的な大発生はしない。ということです。

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名前の由来|「アミガサハゴロモ」の意味と語源
「アミガサ」は漢字で「編笠」です。
編笠とは、竹や藁などを編んで作った昔ながらの笠のことです。
アミガサハゴロモの翅を見ると、細かな翅脈が網目のように見えます。
その姿が編笠を連想させることから、アミガサです。
「ハゴロモ」は漢字で「羽衣」。
美しい翅を衣のように広げるハゴロモの仲間につけられた名前です。
美しいのかなぁ?・・・ (@_@;)
アミガサハゴロモの豆知識・トリビア
① ガではなく、カメムシの仲間!
蛾っぽいけど、蛾ではなく「カメムシ目・ハゴロモ科」の昆虫です。
つまり、セミなどに近い仲間です。
②「緑色の虫」とは限らない!
アミガサハゴロモはウグイス色のイメージがありますが、実際には灰色っぽい個体もいます。
体色には変異があるため、「緑色じゃないからアミガサハゴロモではない」とは限りません。

(↑ 網のついた傘をさして羽衣をまとっている日本生まれの女性のイメージ写真)


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